2015年8月9日日曜日

book327 『神々の山嶺 1~5』 夢枕獏(原作)、 谷口ジロー (2000-03)

そこに山があるからじゃない
ここに おれがいるからだ

【概要】                    

マロリーのエヴェレスト登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。その行方を追うカメラマン・深町誠は、“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人に会う。孤高の単独登攀者・羽生丈二。なぜ、彼はネパールに!? 日本に戻った深町は羽生の過去を探るうちにその生き方に魅せられてゆく…。 (内容は事実を絡めたフィクション)

原作は夢枕獏の小説『神々の山嶺』。1994年7月から1997年6月号まで連載され、1997年8月に上下巻が刊行。第11回平成10年度柴田錬三郎賞受賞。

漫画はこの小説を原作として2000年から2003年まで連載された。単行本全5巻。2001年第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞受賞。

2016年には映画公開(平山秀幸 監督、岡田准一 主演)が予定されている。

【読むきっかけ&目的&感想】               

1988年の日本テレビによる世界初チョモランマ山頂衛星生中継「チョモランマがそこにある」の映像がニコ動にあったので何気に見ていたら、「神々の山嶺読み直すわ」といった『神々の山嶺(いただき)』関連のコメントがいくつか流れてきた。それは何ぞや?、とアマゾンでその作品の概略を読んだら面白そうだったので読んでみた。小説ではなく漫画を読んだのは、登山の描写を文字で理解する自信が無かったからだ(笑。

さくら好み ★★★★

2015年8月2日日曜日

book326 『高い城の男』 フィリップ・K・ディック (1984新訳)

本物 と まがいもの

【概要】                    

"The Man in the High Castle"(1962) by Philip Kindred Dick

1947年、第二次世界大戦が枢軸国の勝利に終わり、日本とドイツによって分割占領された。それから15年後の1962年、アメリカが舞台の人間群像劇。

歴史改変SFでは珍しくない設定だが、作品内世界で「もしも連合国が枢軸国に勝利していたら」という歴史改変小説が流行しているという点と、東洋の占術(易経)が同じく流行していて、複数の人物が易経を指針として行動するという部分が独創的である。

1963年のヒューゴー賞 長編小説部門を受賞。

ドイツ(発表・出版当時の西ドイツ)ではナチスドイツが勝利した世界と言う事から反ナチ法に抵触しているとされ発禁処分となっている。

【読むきっかけ&目的&感想】               

アマゾンがドラマ化しているという記事で知った本。「日本とドイツに分割統治されるアメリカ」を、アメリカ人作家がどのように描くのか?、と興味を持ったので読んでみた。私が読んだのは、川口正吉訳(1965)ではなく浅倉久志の新訳新装版(1984)。

さくら好み ★★★☆☆